阿里山林鉄の歴史

阿里山林業村と檜意森活村

発展の歴史

阿里山は現在、国際的な観光スポットになっています。日本統治時代は、太平山、八仙山と共に台湾三大林場と呼ばれていました。阿里山林場の豊富な檜木資源ゆえに阿里山森林鉄路が建設されてから、嘉義市北門を起点とし,木材売買があちこちで行われるようになって、嘉義市はかつてないほど繁栄して、当時は台湾の4大都市の1つに挙げられていました。

阿里山の林業は1899年に開始し、日本から技術者である小池三九郎が実地調査で阿里山を訪れ、同地区には樹齢1000年を超える上質な針葉樹林が大量に並び森林資源が豊富だと報告し、台湾総督府は阿里山の開発を開始しました。1903年2月、台湾総督府の特命林学博士である河合鈰太郎は、阿里山の森林開発と鉄道の路線選択に関する事項の責任者になりました。1906年5月、日本の民間企業である藤田組が嘉義施工所を設立し、阿里山森林鉄路の建設のスタートになりました。しかし、工事は困難を極め、コストが膨れ上がったため、1908年2月に一旦終了しました。1910年から台湾総督府が再び着手し、阿里山森林鉄路の工事が継続して、民国3年(1914年)、阿里山森林鉄路は全長71.9kmでようやく完成しました。

  • 阿里山は現在、国際的な観光スポットになっています。日本統治時代は、太平山、八仙山と共に台湾三大林場と呼ばれていました。

    旧阿里山林業村

  • 旧阿里山林業村

    阿里山林業村

1912年、阿里山森林鉄路の北門駅から二万平駅まで主線が開通しました。当時の営林機関の建築規模は日に日に拡大し、林業事務庁舎、営林倶楽部、製材所、東南アジア初の火力発電施設がが相次いで完成しました。森林の伐採は、阿里山森林鉄路で嘉義の「杉池」まで運ばれ、この池は当時、東南アジア最大規模の貯木池でした。嘉義は林業の繁栄により、当時は「木材都市」と呼ばれ、現在の林森路は当時の「木材街」でした。周辺の営林機関が密集している場所は「檜町」と呼ばれていました。当時の営林機関も木材産業の興盛によって、生産機能、生活機能は十分に備わっており、林業村はまだ形を成していました。

1964年の阿里山の林業事業者がひと段落を迎えたことを告げ、嘉義市の製材業も少しずつ廃れていきました。100年近くの歴史を持つ林業関連の遺産が、嘉義市の林業の発展と衰退を表しているのです。歳月が流れると、その趣がより濃く表れ、貴重な林業の文化財になりました。徐々に衰退している箇所は、美しい姿を再現するためには、再活性化する必要がありました。営林倶楽部、嘉義市共和路與北門街林管処国有宿眷舍および原嘉義製材所(竹材工芸品加工工場)は,阿里山林業の伐採に関する歴史を証明しており、1998年と2005年に嘉義市歴史的建築物にそれぞれ登録されています。 2007年10月17日、行政院第3062回行政院会議で「嘉義駅付近地区都市開発案」を優先的に推進すべき都市開発案とし、嘉義市を「雲嘉南地区の芸術文化における憩いの場」としました。2009年、林務局は「阿里山林業村および檜意森活村計画(2009-2012年)」を提案して「経済振興公共建設拡大投資計画」に取り込み、2009年9月に承認済み計画の期間を2009~2011年に調整しました。総費用はNT$24.777億に達し、行政院愛台12建設の1つに選ばれ「、都市および工業地区再生計画」第1期優先進行都市計画で、6つの指標性都市再開発計画の1つに選ばれました。

第1期プロジェクトは2011年に完成し、これに続いて第2期プロジェクト(2012年~2016年)が実施されます。歴史的建造物の修繕を継続し、森林文化の継続と継承を行うことで、地元の世論や新しい都市像と一致して、地域の全体的な発展を促進し、新しい地域局を設立して嘉義市が新しく生まれ変わります。北回帰線上に新たなホットなスポットが誕生します。

経営現況

第1期プロジェクトはすでに「檜意森活村」(敷地面積約3.4ヘクタール)を完成しており、市定古蹟の営林俱樂部やセメントレンガ建造物2棟と日本式木造歴史的建築物26棟を修復して、農業精品館を新設しました。修復工事は建築園冶奨(Yuan-Ye Award)、2014年国家卓越建設奨「最良環境文化類-文化資産修復保存類」、および2015年全球卓越建設奨でそれぞれ文化資産保存類第1位を受賞しました。林務局於の歴史的建造物修復の努力が評価され、国際的な注目度が高まっています。檜意森活村は、2013年9月に促進民間参与公共建設法(略称、「促参法」)に従って「檜意森活村股份有限公司」へ運営(OT)を委託することで、「林業文化-環境教育-工芸設計-文化創意-生活創意」などの要素が融合し、「森林文創」をメインテーマとして文化&クリエイティブパークを設立しました。2014年1月から今年12月までの間に、190万以上の観光客が訪れ、もはや観光客が阿里山へ訪れる前に、林業による暮らしと文化、雰囲気をいち早く感じられる最初のスポットであり、直接的に地元経済の発展につながっています。

  • 営林倶楽部

    営林倶楽部

  • 木造和風建築

    木造和風建築

将来の展望

阿里山林業村と檜意森活村は街の外観を改善し、地元の文化の根源、延々と続く歴史的流れを発見して、林業文化の保存と継承を実践することで、地元経済を活性化しました。林業の姿を優雅に再現して、観光客は新たな体験を楽しみつつ、市内全体の発展を促進します。行政院農業委員会と嘉義市政府の協力の成果は、中央と地方の模範的パートナーシップなのです。 民間企業の経営管理力と創造力を高めて、政府による公共工事推進を支援して、林業文化財の保存、活性化、再利用の目標を達成します。林務局阿里山林業鉄道と文化遺産管理処は現在、「阿里山林業村促進民間参与投資案」の事前業務を行い、前期プロジェクトを進行して公共建設の成果を資源とします。林業文化の価値を再現する他に、民間による文化創造、観光、ホテルなどの産業への参入を促進し、嘉義市内の変更と発展の要求に応えてきました。将来は、嘉義県と市、阿里山森林鉄路および林業文化に関する観光スポットが一つになって、鰲鼓湿地(アオグー湿地)の自然公園と阿里山旅遊線が結びつき、北回帰線上に、海岸から高山まで観光ベルトが出来上がり、阿里山林業文化の目玉となっています。

  • 檜意森活村

    檜意森活村

  • 林業文化の価値を再現する他に、民間による文化創造、観光、ホテルなどの産業への参入を促進し

    檜意森活村

交通アクセス

1.自家用車でお越しの方

  1. 国道1号の場合
    国道1号(中山高速道路)を嘉義交流道(インターチェンジ)で下車して、嘉義方向へ北港路(県道159)を直進して、博愛路(台1線)を左折します。博愛路橋(陸橋)を通過後、忠孝路を右折して林森東路を直進すると到着です。
  2. 国道3号の場合
    国道3号(高速道路)を竹崎交流道(インターチェンジ)で下車して、嘉義方向へ林森東路を忠孝路との交差点まで走行すると、到着です。

2.高速鉄道(新幹線)でお越しの方

高速鉄道嘉義駅で下車後、他のバスにお乗り換えください。

3.列車(台鉄)またはバスでお越しの方

  1. 林森西路を徒歩20分で到着です。
  2. 嘉義駅で公共レンタル電動バイク(E-bike)を利用して、林森西路を忠孝路口まで走行すると林業村と檜意森活村に到着します。