用途の変遷

阿里山林業鉄路の開発初期は木材の運搬がメインであり、山間部の住民の交通と生活物資の運搬を担う重要な役目を果たしていましたが、近年、森林レクリエーションと観光事業が急成長を遂げました。増加する登山旅行者のニーズに対応して、民国51年(1962年)以来、ディーゼル車が蒸気機関車に取って代わり、運行目的が資材輸送中心から旅客輸送中心へ変わっていき、山岳観光鉄道列車として徐々に発展していきました。そして、民国73年(1984年)に快速列車「阿里山号」を運行開始しました。所要時間はわずか3時間15分で、乗客の皆様へより快適な交通サービスを提供しています。
 

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西暦 和暦または中華民国歴 主な出来事
1900年 明治33年 鉄道部技師の飯田豊二が阿里山森林鉄路建設の実現可能性を、小笠原富二郎が阿里山の森林資源について実地調査を行う。
1903年 明治36年 総督府は河合鈰太郎(琴山河合)へ阿里山の森林開発の計画と鉄道の経路選定を命じる。
1904年 明治37年 日露戦争に起因する財政難で、阿里山の森林開発案が否決される。
1906年 明治39年 開発案が通過。大阪「藤田組(現:DOWAホールディングス)」の管轄で7月より嘉義から竹崎までの区間で工事開始。
1907年 明治40年 10月に独立山のスパイラルループ線完成。鉄道は梨園寮駅まで完成。米国ライマ社製13トン蒸気機関車が初めて台湾で導入される。
1908年 明治41年 藤田組が財政難により阿里山森林鉄路建設計画の中止を宣言する。
1910年 明治43年 2月に阿里山森林開発の官営案が国会を通過。10月嘉義駅までから竹崎駅まで運行開始。11月に18トン シェイ式蒸気機関車を購入。
1912年 大正元年 12月25日、嘉義駅から二万坪駅まで正式に開通。
1913年 大正2年 鉄道が阿里山の沼平駅まで延長。全長71.9km。
1915年 大正4年 眠月線竣工。塔山周辺の樹木を伐採。
1920年 大正9年 阿里山森林鉄路が正式に乗客輸送を開始。
1927年 昭和2年 阿里山が台湾日日新聞社が募集した「台湾八景」に選出。
1932年 昭和7年 自忠線が新高口(現在の玉山口)まで延長。阿里山森林鉄路の乗客輸送の終点となる。
1934年 昭和9年 自忠より哆哆咖線を竣工。終点哆哆咖(現在の塔塔加は海抜2584メートル。
1945年 昭和20年 8月、日本が無条件降伏。11月、阿里山林場が台湾省行政長官公署農林処林務局の管轄に戻る。
1946年 民國35年 3月、尹傳鐸が第二次世界大戦後初の阿里山林場長に就任。列車は登りを2日に1本、下りを毎日1本運行。
1949年 民國38年 蒋介石総統が初めて阿里山へ視察に訪れる。
1956年 民國45年 阿里山のご神木が落雷の被害を受ける。
1962年 民國51年 ディーゼルエンジンの対号列車(指定席がある列車)が初めて運行(嘉義駅から奮起湖駅までの区間を往復)。
1963年 民國52年 観光鉄道へ転換。快速対号列車「中興号」が運行開始。
1969年 民國58年 DL25~30ディーゼル機関車を運行開始。中興号の女性乗務員を初めて募集。
1971年 民國60年 快速列車「光復号」を不定期で運行。
1973年 民國62年 快速列車「光復号」が定期便に変更。毎日上下ともに2便運行。10月北門新駅落成。
1978年 民國67年 林場線が全線運行終了。東埔線を新中横公路へ改築。
1982年 民國71年 10月、阿里山公路(台18線)が開通。森林鉄路の乗客数へ大きな影響を与える。
1983年 民國72年 中興号が直通対号列車に変更。嘉義から阿里山まで所要時間わずか2時間50分の記録を樹立。眠月線が蒸気機関車を運行。全世界の注目を浴びる。
1984年 民國73年 「九九九」プロジェクトを実施。毎日高級列車の阿里山号を上下各2便ずつ運行。5月21日、祝山線が運行開始。8月、沼平列車ホテルが完成。眠月線が環境問題への対策として蒸気機関車を全面廃止し、ディーゼル列車を採用。
1986年 民國75年 1月13日、祝山線が正式に開通。日本の大井川鐵道と「姉妹鉄道」の協定を締結する。。
1989年 民國78年 阿里山森林管理所を廃止し、嘉義林区管理処が鉄道管理課を設置して業務を引き継ぐ。
1998年 民國87年 6月29日、御神木を横に倒し、眠月石猴の新たなランドマークとなる。
1999年 民國88年 阿里山26号蒸気機関車が北門駅で運行再開。世界のメディアの注目を集める。
9月21日、集集大地震(921大地震)で阿里山森林鉄路は深刻な被害を受ける。眠月線廃止。阿里山駅を廃止し、現在の沼平駅へ移転。
2001年 民國九十年 12月22日,舉辦「阿里山林業鐵路九十周年慶暨觀光彩繪列車啟用」典禮,寬敞舒適的彩繪列車正式上路啟用。
2001年 民國90年 12月7日、森林鉄路が「中国工程師学会」、「中国土木水利工程学会」、「財団法人台湾営建研究院」、「財団法人虞兆中基金会」が主催する「台湾十大土木史蹟」に選出される。
2001年 民國90年 12月17日、「竹崎駅」が行政院文化建設委員会が主催する「台湾歴史建築百景」に選出される。
2002年 民國91年 4月12日、陳水扁総統が阿里山森林鉄路の貴賓車を乗車し阿里山地区を視察。森林鉄路を高く評価する。
2003年 民國92年 1月、阿里山臨時ホームを利用開始。
2004年 民國93年 ※ 6月11日、阿里山林業鉄路が行政院文建会が選出する「台湾12処具世界遺産登録潛力名単(台湾国内12か所の世界遺産登録候補)」に選ばれる。
※ 31号蒸気機関車がディーゼルエンジンへ変更。
※ 環境整備および植栽・緑化後、開放嘉義車庫園区を休日のレジャースポットとして開放。嘉義市の新たなランドマークとなる。
2005年 民國94年 ※ 世界的に貴重なタイワンベニヒノキとコノテガシワでヒノキ列車を復刻。森林鉄路の一員となる。
2006年 民國95年 ※6月19日林務局と宏都阿里山国際開発股份有限公司が「阿里山森林鉄道及び阿里山森林遊楽区に対する民間による投資と経営参与のBOT案」に合意し、阿里山森林鉄路と遊楽区の事業を民間企業へ委託する。
※ 2004年12月に発注したディーゼル機関車2台を納品。運行開始。
2007年 民國96年 ※ 2004年12月に発注したディーゼル機関車5台を納品。運行開始。
※ 7月15日、阿里山森林鉄路は嘉義~竹崎間を運行する蒸気ヒノキ列車の記念式典を行う。蒸気ヒノキ列車は7月21日より、每週土日に嘉義~竹崎の区間を運行。
※ 9月13日、新しい阿里山駅が完成、営業開始。
2008年 民國97年 ※6月19日、阿里山林森林鉄路が宏都阿里山国際開発股份有限公司へ営業を正式に委託。
2009年 民國98年 ※8月8日、台風8号(モーラコット)の被害を受け、阿里山森林鉄路は全線運休を余儀なくされる。
2010年 民國99年 ※3月23日、宏都阿里山国際開発股份有限公司への経営委託契約を解除。
※ 6月19日、阿里山森林鉄路の祝山線と神木線が運行再開。
※6月25日、阿里山森林鉄路風華再現活動を開催。行政院長官ほか長官、地方自治体首長および地元の名士が出席。阿里山地区の観光産業における風景再現を高らかに宣言した。
※12月19日、阿里山森林鉄路99周年記念式典兼動力室木造彫刻作品展示館および多功能展演区落成式を開催。
2011年 民國100年 ※元旦の「日出印象音楽会」イベントを対高岳駅にて開催。1万人以上が来場。
※4月27日、神木線で倒木事故が発生。全線運休。
※祝山線が2011年10月27日に運行再開。
※12月25日、阿里山森林鉄路100年記念兼切手発行記念式典を開催し、沼平区間の運行を開始。
2012年 民國101年 ※1月20日より神木区間の運行再開。
※12月23~25日、「世紀森鉄-阿里山森林鉄路100年周年記念イベント」を開催。
※12月26日より嘉義~竹崎区間が正式に開通。
2013年 民國102年 ※4月20日、日本の黒部峡谷鉄道と姉妹鉄道協定を締結締結。
※4月21日、沼平駅が落成、営業開始。
※4月26日、「行政院農業委員会林務局」と「交通部台湾鉄路管理局(台鉄局)」が「行政院農業委員会林務局による交通部台湾鉄路管理局へ阿里山森林鉄路の運営支援契約締結の依頼」に合意し、5月1日より阿里山森林鉄路は台鉄局の支援による運営を開始。
2014年 民國103年 ※竹崎~奮起湖の本線、1月27日に運行再開。
 
2015年 民國104年 ※12月25日に奮起湖~阿里山区間が運行再開予定であったが、10月1日の台風21号(ドゥージェン)の影響で、58kmの区間を断念。本線は現在、嘉義~奮起湖の区間のみ運行。
2016年 民國105年 ※5月6日、スイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道が運営するゴルナーグラート鉄道と姉妹鉄道協定を締結。
※12月24日、インドの登山鉄道と世界遺産登録に関する協力覚書に合意。
2017年 民國106年 ※7月3日、阿里山~第一分道の区間を運行再開。7月5日、奮起湖~十字路間が運行再開。
※9月27日、イギリスのウエルシュプール&スラランフェア軽便鉄道と業務提携および姉妹鉄道の協定を締結。
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